『流浪の月』文庫と映画の違いは?松坂桃李×広瀬すず×横浜流星の描く世界を考察

こんにちは、hiroyukiです。

今回は現在公開中の映画『流浪の月』
こちらの文庫版と映画版の違い
徹底調査してみました♫

文庫版を読んで、映画がまだの方
映画を観て、文庫も読んでみようと
思っている方はネタバレ注意ですので
読んで(観て)からご覧下さい。

配役
佐伯文・松坂桃李
家内更紗・広瀬すず
中瀬亮・横浜流星
についてもまとめてみました。

それではどうぞ!

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文庫版・『流浪の月』を考察

2020年本屋大賞受賞作品

あらすじ概要

雨の公園で家に帰りたがらない10歳の少女を、19歳の大学生が自宅へ連れ帰り2ヶ月過ごした後、逮捕されます。15年後、お互いに恋人がいる2人は再会するが。少女が帰りたくない理由は?再会後どうなる?

引用元:https://pixiin.com/movie-rurounotsuki-wanderingmoon/

著者紹介

凪良ゆう(なぎら ゆう)

出生地 滋賀県

ジャンル ボーイズラブ・恋愛

代表作 『わたしの美しい庭』

こちらはまだ読んでおりませんが、
凪良ゆうさんはボーイズラブを好み
そのなかで普通や当たり前の優しさを
疑うことを伝えています。

文庫『流浪の月』のテーマもそこでしたので
凪良ゆうさんの小説が好きな方には今回の
お話も「凪良ゆうさんらしい」内容なのでしょう!

本屋大賞受賞の背景

本来、本屋大賞は「売り場からベストセラーをつくる」べく、全国の書店員がいちばん売りたい本を選ぶ、という趣旨ながら、近年は既に売れている本が選ばれている印象があった。しかし、凪良ゆうは、男性同士の恋愛を描くBL(ボーイズラブ)作家としてのキャリアはあるものの、一般文芸では本書が初の単行本。歴代受賞者に比べ知名度は高いとは言い難い。

それでも受賞に至ったのは、純粋にこの物語を届けたいと、多くの人が心から願った結果なのだ。それほどに、本書には心を動かす力がある。

事実は真実と同じではない。ひとつの物事に対する主観と客観は大きく食い違うことがある。

「世間」という私たちが生きる「世界」の居心地の悪さの正体は何なのか。考え続けたい。

引用元:https://book.asahi.com/article/13561537

本書には心を動かす力がある

主人公である佐伯文と家内更紗がお互いに
家庭環境を含めた幼少期に作り出してしまった
「普通」であることへの壁

家庭の中で「普通」「理想の息子」を演じ続けた文
自身が信じる「普通の自分」を偽らなければ
ならなくなった更紗

2人の出会いは非常識からスタートする

だからこそ一緒にいることができなくなる。

それでも互いが互いを求め続けていた15年間…

更紗は文の幸せを願い続け、文も更紗の幸せを
願い続けた月日も15年も経ち、9歳だった更紗は
24歳になっている。

当時19歳だった文は34歳になっているはずなのに
カフェ「calico」で再会した文はあの頃と変わらない…

ロリコンとして世間から見られ、更紗自身も
そう信じてきた文の事実は違っていた

更紗が「優しい世界」でも分かってくれないと嘆く
「優しい世界の住人」と抗い続け、

文が母親から植えつけられたコンプレックスと
「普通であるこの世界」で「普通でない自分」
が生きていくことの痛みを告白し、

平行線を辿るはずの2人の想いは交錯し始める

本書の見どころ

人は皆、孤独であることを避けて誰かと繋がろうとする

幼少期は家族、そして友人や恋人

社会に出ると上司や同僚

結婚し、子供を授かり、また家族になる

この連鎖から逸脱してしまう存在がこの世の中には沢山いる…

孤独だ

自分は何者なのか?そう問い続ける

しかし、

自分が何者なのかを知った人間は「普通に生きる」
ことを諦める…否、明らかにする

それでもこの世界に自分を分かってくれる人が
一人でもいてくれたら、なんと素晴らしい世界に
なるのだろうか。

皆、そんな孤独を抱えて生きていることと
それを分かってくれる人は必ずいる、そして一人
でもいてくれたらそれでいいのかもしてない。

そんなメッセージを感じる作品でした。

自分の中にある優しさを疑う契機となる。その経験は、本当の優しさを知る一助となる

『流浪の月』解説より抜粋

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映画版・『流浪の月』を考察

https://twitter.com/rurounotsuki/status/1524887146137473025?s=20&t=iCHUfxpBzf3fMOT0C8kiGQ

文庫版との違い

更紗の家族が描かれていない点

映画『流浪の月』の一番のポイントは
文と更紗の作り出す「ふたりの世界」
ここだったかなと筆者は思います。

文の前だけで自由で自分らしくいられる更紗
その自由は母親譲りであり、母親もまた父親の
前で自由であり、そんな環境で育った更紗が
求めた文といる時間。

ここがすっぽり抜けてしまったのが残念な
ところでした。

文庫版には描かれていないポー詩集

幼少期の更紗といる時、又預かった子供
(梨花)との時間の計2回でポー詩集での
言葉達が文が求める対象を表現するシーンが
あります。

この2点から、映画では更紗よりも文が求める
ものを強調しなけれがならない事情があった
のではないかと感じました。

大切なことは更紗の幼少期に込められていますよね。映画では一部しか描いていませんが、2か月強一緒に生活していた文との関係。二人でご飯を食べたり何かを見て笑ったり、そういう時間の蓄積が育んだ魂の交流があるはずで、そこを追体験できない(広瀬)すずはすごく難しかったんじゃないかと思う。目指すところは、再会した文との関係を大人として再構築するというより、子供時代に少しずつ戻っていくような。更紗が15年を経て失ったものを取り戻していく、帰っていく感じになるといいのかなと漠然と思っていました」

引用元:李相日監督談 ヤフーニュースより

筆者の感想としましては、

確かに更紗の大事な部分は幼少期にある
そのことは確かですが

文と会う前に大好きな父親と母親と
一緒にいた時の本当の自分が
引き取り先の叔母の家や学校
では受け入れられずに、

文といる時だけは自由な自分でいられた
という部分ではないかと思います。

それだけ、文庫版の2人の関係を映画で
描ききることはとても難しい作品っだったの
ではないでしょうか?

読者感想(みんなのレビュー)

言葉にできない想いを、文字にして伝えようとした物語。切ないような、哀しいような、そして結末は、心を優しく包む。人は、一人の方がずっと楽に生きられる。それでも、やっぱりひとりは怖い。恋でも愛でも性愛でもなく、二人でいると心安らぐ主人公たちの生き方は、自分の住む街にもあるかもしれないなあ。新しいかもしれないこんな人間関係を、言葉を尽くして書いた素晴らしい小説でした。

引用元:https://honto.jp/ebook/pd-review_0629790228.html

キャスト 松坂桃李・広瀬すず・横浜流星について

佐伯文役・松坂桃李

更紗が目を覚ました時の

文の真っ黒な穴のような目

秘密を隠し続ける文

捕まることで「色々ことが明らかになる」

と語る不気味さを演じきった松坂桃李さんは流石でした。

※伊達メガネをした松坂桃李さんも見たかったですね。

家内更紗役・広瀬すず

先述しましたが、今回の映画の展開から
更紗のすべてを演じ切るのはとても難しかった
のではないかと思いますし、マイペース過ぎて
ヤバい人である母親が描かれず、文庫版の
子供のように自由に振る舞う更紗が広瀬すず
さんからは感じられなかったなと。

ここは広瀬すずさんに同情します。

中瀬亮役・横浜流星

最初、自分の中に亮という人物の要素がまったくないと思っていたので、非常に大きな壁でした」と自身とかけ離れたキャラクターに戸惑ったこと、とりわけ数年間培ってきた空手で「人に弱みを見せない」精神が身についていたため、恋人に「甘える」側面を理解し演じることに苦戦したと明かしていた。広瀬とは初共演となり、なかなか打ち解けられない2人を見かねた李監督の提案により、撮影前に広瀬に膝枕をしてもらうことで距離を縮めていったという。

『流浪の月』では、思わず目をそむけたくなるような暴力シーンにも挑戦。持ち前の陽の輝きを封印し、いわゆる「憎まれ役」に徹した横浜の演技に揺さぶられた観客が続出し、ネット上に「(ハマりすぎて)嫌いになりそうだった」「怖かった」「凄すぎた」「神がかっている」など多くの感想が寄せられている。

引用元:https://www.cinematoday.jp/news/N0130154

横浜流星さんが好きな人にとっては微妙な配役
だったかもしれませんが、

中瀬亮の異常性を見事に演じており
流石の一言でしたね。

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まとめ

『流浪の月』の文庫版を読んで
文と更紗の世界感に浸っていた
翌日に映画を観てきましたので
どうしても、文庫版押しのコメント
になってしまいましたね。

皆さんのご感想はいかがだった
でしょうか?

「事実なんてない。出来事にはそれぞれの解釈があるだけだ」

本文より抜粋

まさにその通りなのでしょう。

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